塚本晃 LIVE 2005.04.23(土) 心斎橋 SUN HALL


この三日間、ずっと考えていたけど、全くまとまらない。
ずっとあたまを離れなくてちょっと変になって来たので、
とりあえず吐き出してみますよ。



こころん中とあたまん中はぐるんぐるんに
揺さぶられているのに、体は全く身動きできない。


ぼくはずっとそんな体験を求めて音楽を聴いている。
ライブに行っている。


はずだったのだがいつの間にかそんなのはもう無理だと
あきらめていた。自分でも気がつかないうちに。


踊って騒いで笑って帰って来れたら満足・・・。


この日もまあそんなつもりで出かけたわけです。
久しぶりの友達にあって、いい音楽を聴いて、っていう。


対バンも3つとも、細かいことは気にせずに
体を揺すって楽しんでいましたよ。ビール飲みつつ。
実際2番目のDr.Robbinsってバンドなんか
とくに曲も演奏もなかなか良かったし。


そして開場から2時間。

Robert Wyattの"Te Recuerdo Amanda"〜"Biko"が流れる中、
本人達が現れセッティング。って!この時点ですでにやばい。
この選曲はKOKIさん?塚本さん?


サウンドチェックで鳴らしたギターの音色が凄い。
からっからに乾いた硬くて鋭い音。


Vo.G.塚本晃 / Dr.KOKI / B.三輪雅也


1.あふれるから
2.プリズム
3.塀の上で(はちみつぱい cover)
4.ダーリン
5.名もなき花〜ジェネレーションズ
6.乾いていたいだけ
7.free
8.静かな道を選んで歩いた日
9.真実
10.花
11.NOWHERE


〜ENCORE〜
12.デイライト
13.旅にでよう


唄、詞、曲、ベース、ドラムス。


全てが、ギターの音と同じように、一切のブレも
ぼやけたところも甘えも無く突き刺さってくる。


3〜5曲目のスロー連発で、最初に書いたような
身動きできない状態に。
歯を食いしばる力と拳を握る力だけが増してゆく。
きっとものすごい顔で見ていたはずだ。
しかも塚本さんの正面最前で。


ほぼそのまま固まったまま最後まで。
「旅に出よう」でやっと少しほっとした。
「旅に出よう」でしめるのは塚本さんの
優しさ?って少し思ったり。


終わったあとで
「ずっと固まってたから好きなんか嫌いなんか
 分からへんかった。心配になった。」
って言われてしまいました・・・。


今までHeavenはもちろん、Sound Apartmentで一回、
flamingo Classicsで一回見ているし、CDもずっと
聴いていたのに、全く予想外でした。


ぼくの周りで、他のライブにはほとんど行かなくなったけど
塚本晃は東京まで見に行く、っていう人が何人かいて。


やっと今回その気持ちがわかりました。
仲間入りするかもしれません(笑)。


その後なんと打ち上げに誘っていただいてしまい、
ホントに楽しい時間を過ごさせていただきました。


酔った勢いもあって必要以上に熱くなってしまったり、
失礼なことを言ってしまったりしたような気がします。
Heavenの話がいっぱい出来てなんだか嬉しかった。
ここのこともちらっと話したらアドレスを訊かれたので
塚本さんに教えてしまいました。・・・少ーし後悔。


余談。朝家に帰ってまずしたこと。
iTunesに入ってる塚本さんの曲を全部聴きながら、
もう聴く気がしなくなってしまった踊って騒ぐためだけの
音楽たちを思いっきり捨てる!気持ちいー!
日本のヒップホップとかきれいさっぱり無くなったよ。


自分にとって必要な音楽と不必要な音楽を分ける
基準ががらっと変わる、そのくらいの音楽体験。
だからやめられない。


それは音楽に限ったことではなくて。
塚本晃のギターの音色のように生きて行きたい。
・・・って言ったら言い過ぎかな?