正確に
こないだ書いた甲本ヒロト氏のインタビュー。
→再会 - unnatural groooove
引っ張り出してきて読んでみたら
かなりニュアンスが違っていたので、
改めてちゃんと書いときます。
金光裕史「でも残っていくものってありますよね。
俺だったらトム・ウェイツは残らなかったけど
ヴァン・モリソンは残っちゃった、みたいな。」
甲本ヒロト「鋭いね! その通りだよ!
そこの感覚がわかる人は少ないんだよ。俺は
早い時期からトム・ウェイツはいなかったけど(笑)。
けっこう速攻いなくなったな。
でもヴァン・モリソンはどんどんでかくなる。」
金「まぁいろんな人がいると思うんですけどね。」
甲「その感覚すごくいいと思う。そういう漠然とした
すり合わせはすごく楽しいね。ものすごく今、
君のことが好きになったよ(笑)。
金「わははははは!」
甲「このいきさつをドキュメントとして読者が読んで、
トム・ウェイツが淘汰されてヴァン・モリソンが
大きくなるって自分も感じたときにすごい
うれしいと思うし、そのうえでハイロウズを
聴いたときに、よけいな説明をするよりも
ハイロウズのライブや楽曲の理解を深めると
思うんだよ。それが大事なんだよ。」
金「そうですよね。」
甲「なるほどね〜。初めて聞いたよ。
<トム・ウェイツを淘汰してヴァン・モリソンを
残した>って表現を。」
金「っていうか俺の中では残っていったんですよね、
なぜか。いつの間にかアイルランドまでライヴ
観にいっちゃいましたからね。」
甲「大事だよ、その感覚。信じたほうがいい。
って言われなくてもそれしか信じられないん
だろうけど。そうすると金光くんの他の記事を
読んだ読者が、わかってるやつが書いてる
記事として読んでくれるじゃん?」
金「はい。」
音楽と人2004年9月号より。これ読んだら
そりゃTom Waits聴かなくなりますよ。
でもやっぱり今聴くと良いんだなぁ。