2008.7.20 鹿児島 その1

5時起床、6時出発、7時伊丹空港着。
いつものサンドイッチを食べる。
鹿児島空港行きの飛行機は約25分遅れで離陸。
レンタカーで目的地へ向かう。


昨年頃から出来るだけ毎月お墓参りをしている。
宗教は一切信じていないが、ご先祖様を敬う
気持ちを持つことで自分が今生きていること、
生かして貰っていることへの感謝が
深まっているのは紛れもない事実だ。


ただ、先祖代々のお墓は鹿児島にあり、
僕は3歳の頃に行ったきりでほんのわずかな
記憶しかない。なんとなく気になってはいた。
僕らにお墓参りを勧めてくれた、信頼のおける
人生の先輩たちから「鹿児島のお墓にも一度
お参りしておいたほうがいいと思うよ」と言われ、
丁度僕の誕生日を挟んで三連休だったのでほぼ即決。


事前に父から場所は聞いていたのだけれど、
やはりすぐには見つからず。地図もよくわからず。
地元の花屋さんのあったかさに感激しつつ、
20分くらいぐるぐる。途中でふと気になった細い路地。
車を止めて入ってみる。


あった!!ちょっと高台になっていて見晴らしがいい。
強烈な暑さ。ほんの3分ほど歩いただけで汗だく。
自分の中の邪気も汗と共に流れて行く気がする。
今までご無沙汰だったことを詫び、
これから見守って頂ける様お願いした。


ゆったり、ゆっくりと。
声に出さない会話を楽しんで別れを告げた次の瞬間。


カラーンキーンコローンと、バリ島の民族楽器を
思わせる美しい鐘の音が辺り一面に鳴り響いた。
一分くらい鳴り続けた。身動き出来なかった。
本気で時が止まったのを感じたのは初めてだった。


今冷静に考えれば正午の時報なのだけれど、
普通の時報と全く違う音色だったし、
到着時間の遅れや道に迷った時間。
あんなにぴったりあの場所にいれたのが
どうしてもただの偶然とは思えない、
心に深く刻まれたひとときでした。


続く。